JCSSの証明書で質量の正確性を証明できる

計測器の数字は正確であると限らない

質量を測る時には、たいてい天秤が使用されます。体重計のような機器ではなく、基本的には分銅を使用する天秤によって計測する事になります。質量はキロやキログラムなどの単位で表現されます。ところで天秤や分銅は、必ずしも正確な情報を伝えてくれるとは限りません。機器によっては、数字が違っている可能性もありますから、注意が必要です。例えば天秤を使ってみたところ、400グラムという結果になった時には、計測された物は400グラムの筈です。しかし現実には、400グラムでない可能性もあります。海外で作られた機器の場合、国内とはまた違う基準が採用されている事もありますから、390や410グラムの可能性も否定できません。という事は、その機器では正確な重さが分からなくなってしまいます。使う機器は、必ずしも正確な数字を伝えてくれるとは限らないので、注意が必要です。

審査済みの計量器であれば数字は正確

ですが、中には数字が正確な計測器もあります。その1つはJCSSの証明書が発行された計測器です。JCSSは国際的な基準を採用していて、様々な計測器に対する確認や校正を行っています。JCSSの証明書が付いている計測器であれば、正確な数字を表示してくれると判断できる訳です。例えば上述の400グラムの計測器ですが、すでに証明書が付いている状態であれば、その機器は400グラムという正確な数字を示してくれる訳です。決して396や410ではありません。その計測器は、いわゆる審査済みの状態になっています。専門業者によって性能確認が行われた計測器ですから、国際的な基準に照らし合わせて、数字は特に問題ない事も審査済みになっています。ですから審査済みかどうかを確認してみれば、計量器の数字が正確であるかを確かめる事ができます。

発行される書類に明記されている内容

なおJCSSによって発行された証明書は、必ずロゴが入っています。基本的には、その書類の一番上の箇所にロゴが明記されています。顧客名や質量や校正方法など色々な項目が箇条書きされた書類が発行される訳です。また書類の一番下側には、質量の正確性を確認した業者の名称も明記されます。きちんと認可された業者でないと、その書類は発行できません。もちろん校正が行われた日程も明記されますが、その書類がある場合は、天秤やおもりは国際的に認められていることを証明できる訳です。