計測すると道具の数字は不正確な可能性もある
質量を計測する為の道具によっては、長らく使われている事もあります。工場などでは、道具が長期間使われている事も珍しくありません。長く使われた道具の場合、数字が間違っている可能性もあります。付着物などは要注意です。質量を計測したい時には、たいてい分銅と天秤が使用されます。長く使われた分銅の場合、色々な物が付着している可能性も否定できません。ホコリなどの物が付着していると、実際とは異なる結果になってしまう可能性があります。例えばある工場にて、鉄の部材を質量を確認する為に、天秤の片側にその部材を置いたとします。もう片側には、200グラムの分銅を置きました。この場合、鉄の部材は200グラム前後であると判断する事はできます。しかし長く使われ続けた分銅の場合は、200グラムでない可能性も否定できません。分銅に色々な物が付着した結果、205グラムになっている可能性もあります。
校正によって数字が正確かを確認できる
天秤を使っている側からすると、上記のように205グラムになってしまうのは少々困ります。しかしJCSSの校正を行っておけば、天秤や分銅の正確性を確認する事はできます。JCSSに登録された専門業者であれば、分銅などの道具に対する確認作業を行ってくれるからです。基本的にはJCSS専門の分銅を使用して、数字が正確であるかどうかを確かめます。確かめた結果、上述の205グラムのような誤差が見つかる事もたまにあります。誤差が見つかった場合、分銅の交換が検討される事もあるでしょう。もちろん何も誤差が見つからなかった時には、分銅の数字は正確であることが証明されます。ですから天秤の数字の正確性を確認したい時は、校正の申込が行われる事も多いです。
正確性を確認する為の手続きの流れ
なお正確性を確認してほしい時には、手続きも必要です。その流れですが、まずは分銅や天秤などの道具を準備した上で、登録業者に申込をします。そして登録業者が指定する方法で、道具を送付します。基本的には郵送で送付しますが、直接持ち込みという方法もあります。そして登録業者の元に道具が到着すると、確認作業が行われる訳です。様々な方法で確認した上で、その道具の性能に関する結果も通知されます。そして登録業者から道具が返送されます。その後は登録業者から料金の請求書も届きますが、指定されたお金を支払えば手続き完了です。